柔道整復師として10年以上の経験を持ち、名古屋市名東区で「ココカラ接骨院」を開業して3年目を迎えた草間健太さん。
実は、高校時代から情熱を注いできたブレイクダンスとの関わりが、現在の仕事の原点になっているのだとか。その歩みと想いについてお話を聞きました。
■接骨院開業までの道のり
——まず自己紹介と現在のご職業を教えてください。
名古屋市名東区で「ココカラ接骨院」を運営しています。
柔道整復師の資格を取得してから7年間、病院や接骨院で経験を積み、3年前に独立して現在の接骨院を開業しました。


——柔道整復師を目指されたきっかけは何ですか?
高校1年生の頃、友人がブレイクダンスをしているのを見て興味を持ち、私も始めました。高校生の間はダンスに没頭していましたが、練習中に怪我をする仲間がいて。
その際、同じダンススタジオに通っていた柔道整復師の方が応急処置をしている姿を見て、「ダンスと関わりながら人の役に立てる仕事がしたい」と思ったのがきっかけです。ダンスと治療、両方の要素を兼ね備えた仕事に魅力を感じました。
——柔道整復師以外にも鍼灸師や理学療法士などの選択肢がありますが、柔道整復師を選ばれた理由は?
その応急処置をしていた方が柔道整復師だったことが一つの理由です。
また、接骨院を開業するには柔道整復師の資格が必要ですので、自然とこの道を選びました。これからの人生で、治療家として人々の役に立つという目標を持ちながら、この資格を活かした仕事をしていきたいと思ったんです。
■ブレイクダンスから得た教訓
——高校卒業後はすぐに柔道整復師を目指されたのでしょうか……?
いえ、高校卒業後はダンスを続けるために大学のスポーツ系学科に進学しました。その4年間はダンスに集中する時間でしたが、並行して自分の将来を見据えていましたね。
将来的には、ダンスと接骨院の仕事を結びつけることを考えていたので、大学卒業後は柔道整復師の資格を取得するため専門学校に進学しました。
——ダンスから学んだことが今の仕事に活きていると感じる点はありますか?
ダンスの練習を通じて、自分の得意なことや失敗しやすいことを理解する機会があったことだと思います。
例えば、0から新しいものを作るのは得意ではありませんが、既存のものを組み合わせて新しい価値を生み出すことは得意だなと気付きました。仕事でもこのスタイルを意識していて、他院の良い取り組みを参考にしながら、自院に合った形にアレンジしています。
また、ダンスの練習では、自分の限界を押し広げることが求められるので、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供するという部分にも共通点を感じます。
——逆に、どういう点が弱点だなと気付かれたんですか?
ダンスの練習の時、自分が上手くいき始めると練習をサボってしまったり、気が緩んでしまったりする傾向があって。そういうところは絶対出さないようにしないと、意識して気を引き締めるようにしています。
逆に「あ、今、気が緩みがちなタイミングだ」というのも分かるようになりましたね。
■同級生が卒業時には半数以下に。専門学校時代の厳しさ
——柔道整復師の資格取得は大変でしたか?
専門学校での3年間は厳しかったです。入学当初60名いたクラスメイトのうち、卒業時には半数以下になっていました。学業が厳しい分、国家資格を取得するまでに基礎がしっかり身につく環境だったと思います。
——卒業後も学び続ける必要がありますよね。
そうですね。現場に出てからの学びが非常に重要です。参考書を買い漁ったり、セミナーに参加したりして、知識や技術のアップデートを心がけています。また、患者さんからのフィードバックも大切にして、より効果的な治療法を見つけ出す努力をしています。
——将来的なビジョンなども描かれているのでしょうか?
特に明確なビジョンというよりは、知識と技術を磨き続け、より質の高い治療を提供することを目標としています。日々勉強を怠らず、患者さんに最適な治療を提供できるよう努力していきたいです。治療家として、人々の生活の質を向上させることが私の一番の願いです。
■自分が何に情熱を感じ、何をしたいのか
——最後に、キャリアに悩む方々にメッセージをお願いします。
自分の価値観や情熱を大切にし、それを軸にキャリアを考えてほしいと思います。ダンスで得た感性や価値観をもとに、他の分野にも興味を広げることで、予想しなかった素晴らしい仕事に出会えるかもしれません。
自分が何に情熱を感じ、何をしたいのかを明確にすることが、キャリア選択の第一歩だと思います。そして、挑戦を恐れず、自分に合った道を進んでほしいですね。
【草間健太さんプロフィール】
柔道整復師。高校時代にブレイクダンスを始め、ダンスと接骨院の仕事を結びつけるため柔道整復師を志す。専門学校で資格を取得後、7年間の経験を経て接骨院を開業。現在は接骨院の運営をしながら、患者一人ひとりに最適な治療を提供している。