ダンサーのための確定申告ガイド
~ダンスを職業とするあなたへ~
1. 確定申告が必要なダンサー
- フリーランスとして公演出演・レッスン指導で収入がある人
- アルバイトとフリーランスの収入を合わせて48万円以上の所得がある人
- 2ヶ所以上でアルバイトをしている人
確定申告はプロの証明。ダンサーとして働くための必須のスキル!
確定申告をきちんとすることで、災害などがあったとき、適切かつ迅速に助成金や手当を受け取ることができます。
特にレッスン指導などで収入がある人・2ヶ所以上でアルバイトをしている人は税金を払い過ぎている可能性があり!適切に還付を受けましょう!

2. 確定申告とは?
確定申告とは、1年間(1月1日~12月31日)の収入と経費を計算し、税金を確定させる手続きです。
ダンサーは主にフリーランス(個人事業主)として活動するため、事業所得(公演・レッスン収入等)として申告する必要があります。他に給与所得(アルバイト等)もある場合は、通算して申告します。
3. 収入の種類
① 事業所得(フリーランスの仕事)
・公演出演料
・レッスン指導料
・ワークショップ開催収入
・振付の仕事
② 給与所得(アルバイト)
・ダンススタジオ受付
・飲食店、コンビニ、事務作業など
両方の所得を通算して確定申告!
4. ダンサーが計上できる経費
ダンサーは意外と経費にできるものが多いので、しっかり計上しましょう!
計上できる経費の例
- レッスン代(スキル向上のため)
- 衣装・靴(ダンスシューズ、舞台用衣装)
- 音楽・映像購入費(練習用)
- 交通費(公演・レッスン・リハーサル移動)
- スタジオレンタル代
- PC・スマホ・タブレット(仕事用)
- プロモーション費(SNS広告、HP制作費)
- 撮影費(宣材写真、動画制作)
- 振付著作権の登録費
- 交際費(仕事の打ち合わせやネットワーキング)
- その他、フリーランスの仕事で必要とされる支出
自宅で事務作業をすることがある場合は家賃や通信費の一部を経費とすることができる場合があります。
アルバイトに関する支出(例:バイト用のユニフォーム、通勤費)は経費にならない!
5. 必要な書類
- フリーランスの収入記録(請求書・契約書・振込明細)
- 経費の領収書・レシート(後述)
- アルバイト先の源泉徴収票(1月~2月に発行)
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 生命保険や地震保険の控除証明書
- 社会保険などの領収書
- 銀行口座情報(還付を受ける場合)
領収書・請求書など各種書類は必ず保管!税務調査対策にもなる。
6. 節税のポイント
青色申告を活用しよう!
- 最大65万円控除(電子申告&複式簿記)
- 赤字を3年間繰り越せる
- 節税効果が大きい!
情報をしっかり管理しよう
- 講師の収入などで源泉徴収された税金を記録し、集計
- 計上できる経費をしっかり管理
- 会計ソフト(freee・マネーフォワード)を使うと楽!
- 領収書・レシートはデータ保存もOK(スマホアプリ推奨)
iDeCo・小規模企業共済を活用
- 将来の年金+節税対策
- 掛金が全額所得控除!
7. 確定申告の流れ
1月~2月
→ 勤め先から「源泉徴収票」をもらう
→ フリーランスの売上・経費を整理
2月16日~3月15日
→ 確定申告書を作成(e-Tax推奨)
→ 税務署に提出(郵送・持参もOK)
3月15日までに納税
→ 納税を忘れると延滞税が発生するので注意!
→ 振替納税の活用も便利です
*本資料は、ダンサー向けの一般的な税務情報を提供するものであり、法的・税務的なアドバイスの提供を目的としたものではありません。最新の税法や個別の申告については、税務署や税理士にご相談ください。本資料の利用により生じた損害・不利益について、作成者は一切の責任を負いません。